Kindleについての覚書
Linux 環境で Kindle を使いたいなあと思ったので覚書です。
Wineのインストール
Wine は普通にwine64とwinetricksをインストールします。
$ sudo apt install -y wine64 winetricks
フォントのインストール
これだけだと文字化けしてしまうので、winetricks を使って cjk フォントをインストールします。
$ winetricks cjkfonts
Kindleのインストール
なんとなく旧バージョンの1.17を入れたくなったので1.17をインストールします。
ただ、Amazon 公式では既に配布が終了しているので、適当な野良サイトから落としてきます。
私はここから1.17.44170を落としてきました。
野良サイトからバイナリを落としてくるときは忘れずにハッシュを確認します。
私はここでハッシュを確認しました。
$ sha256sum kindle-for-pc-1-17-44170.exe
14e0f0053f1276c0c7c446892dc170344f707fbfe99b6951762c120144163200 kindle-for-pc-1-17-44170.exe
ハッシュが一致しているので OK ですね。
あとは普通にダブルクリックして wine からインストールします。
ただ、ネットワークに接続できませんと表示されてログインもできません。
これは古い証明書が消されているせいのようです。
証明書のインストール
私は LinuxMint を使っていますが、Linux の最近のバージョンでは消されている古い証明書があるようです。
Kindle 1.17 では旧 Symantec 社の証明書を使っていて、そのために接続が失敗しているようです。
(参考: https://twitter.com/sagawa_aki/status/1362372893716344834?s=20)
というわけで、ここから旧 Symantec の G5 ルート証明書をいただいて、手動で追加する必要があります。
適用な名前でファイルを作る必要があるので、コピー&ペーストして仮にG5.crtとして保存します。
ファイルを作ったら、こちらの記事を参考にして証明書を認識させます。
$ sudo mkdir -p /usr/share/ca-certificates/mylocal/
$ sudo cp /path/to/dir/G5.crt /usr/share/ca-certificates/mylocal/
$ sudo update-ca-certificates
再度 Kindle を起動して、無事にネットワークに接続できれば OK です。
kindlekeyを入手する
もしかしたら kindlekey 的なものが欲しくなるかもしれません。その場合は、Wine 環境に python2 系をインストールして、kindlekey[.]py (もしくは kindlekey[.]pyw)を実行する必要があります。
まずはここからpython2をダウンロードして、サクッとインストールします。
次に、どこかから kindlekey[.]pyw を見つけてきて、$HOME/.wine/drive_c/
に配置します。
$ wine cmd
Z:\home\negitoro.wine\drive_c>python kindlekey.py
もし ImportError: No module named winreg 的なものが出たら winreg を _winreg に置換して再度実行します。
Key successfully retrieved to kindlekey1[.]k4i と表示されたら終了です。